自然換気の駆動力
自然換気の駆動力としては、風力と重力があります.
風は圧力の高いところから低いところへ流れます.建物の自然換気において、圧力差を生み出す駆動力は風力と温度差に大別され、それぞれ風力換気、重力換気と呼ばれています.
風力換気では、一般的に風によって発生する圧力差( 静圧) を利用しています.閉鎖された建物においては、風上側の圧力が高くなり、風下側や側面との間に圧力差が生じます.建物内部にボイド空間がある場合は、ボイド上下の温度差と上空を流れる風の吸出し効果により負圧が発生し、建物外周部とボイド内部の間に圧力差が生じます.圧力差の生じる2 つの壁面に換気開口を設ける場合(図1)、Po1( 風上側)>Pi( 室内)>Po2( 風下側) の関係が成り立ち、室内を風が通り抜けることになります.なお、風上側から風下側までに複数の空間が連なる場合、外壁に換気開口を設けるだけでは十分な自然換気ができない場合があります.換気経路上の間仕切り壁やドアには、通風窓・ガラリ・アンダーカットなどを設置して風の流れを妨げない計画とすることが必要です.(図2)
重力換気では、室内外の温度差によって生じる気圧差を利用します.
換気開口の下部より取り入れられた冷たい空気は室内で暖められて軽くなり上昇気流が生じます.高さの差が大きいほど温度差も大きくなるため、上下に換気開口を設置することや換気開口自体をたて長にすることが有効です.(図3)


























